F−ZERO ファルコン伝説

アニメ版

23世紀シリーズはここから始まった。

2003年10月7日開始 2004年9月28日終了 毎週火曜日18時30分〜19時00分テレビ東京系列
アニメ版「F−ZERO ファルコン伝説」がテレビ東京系で放送開始されたのを皮切りに、全く新しいF−ZEROが始まった。
時代が26世紀から23世紀に変更され、SFC版と64版のパイロットに加え、アニメオリジナルのパイロット&マシンも多数登場する。
SFCからの主人公だった初代キャプテンファルコンは主役の座を降り、アニメオリジナルパイロットの1人であるリュウスザクが主人公となる。
サブタイトルが「ファルコン伝説」なのにキャプテンファルコンが主人公じゃないのはいかがなものかと言いたくなるが、これは最終回の伏線である。
元々がレースゲームではある為、そのまんまだとレースばかりの単調な展開になってしまうので、その不安材料をドラマ、ギャグ、自社パロディ等で
これでもかと言わんばかりに補強しまくった。故に、それらがメインでレースがおまけ同然となってしまった話も多い。
次回予告の後に「バート先生のF−ZERO教室」があり、そこではバート先生が世界観の断片や、パイロットプロフィールを語ったり、キャプテンファルコンの
自画自賛をしたり、たまにプレゼントのお知らせといった重要情報を流したりしているが、普段は敵のラスボスのブラックシャドーを中傷しまくるのが
メイン(笑)になっている。ブラックシャドーの誕生日もここで語られ、公式設定としてCLIMAXでも踏襲された。
キャプテンファルコンとバート先生が同一人物であるのは序盤では伏せられて(中盤でばれる)いたが、64版「F−ZERO X」をやり込んだ
プレイヤーであれば序盤で一発で分かる。傷跡の位置が「X」の難易度マスターで優勝した時の素顔と同じ。
声優陣は豪華で、キャラと声優の組合せも非の打ち所がない。放送開始時期の関係でアニメ版星のカービィのキャラの声を担当した人が多いのも特徴。
ゲーム版からはSFC版(初代)と「X」のパイロットが全員登場。「GX/AX」で登場したデスボーンとドンジーニーが「ブラックシャドーと同一人物」の設定で
登場した時は視聴者の大半は驚かされた。(管理人もそうだが)


GBA版

2003年11月28日発売。シリーズ初のアニメベース作品。GBA版としては第2作にあたる。
主人公のリュウスザクを筆頭にアニメオリジナルパイロット達がゲームでも活躍するようになった。
基本操作にサイドアタックが追加され、コーナーリング時の操作性が格段に良くなった。
8人のパイロットに用意されたストーリーモードはアニメ版がベースとなっており、ストーリークリアや、賞金総額が一定以上に達すると、
グランプリやタイムアタックで使えるパイロット/マシンが増える特典がある。
本作で初めてゼロテストが導入された。これはエネルギーが僅かな状態などの限られた条件で制限時間内に一定の区間を走り、
クリアタイムによって銅・銀・金の3ランクに分かれる。テクニックの研鑽にうってつけのモードである。

問題点と言えば一部のパイロットリストラと、カードE+との連動。
カードE+との連動でアニメオリジナルのルーシー・リバティとミスキラーを追加参戦させる事が可能。だが、この連動をしない限り本編では一切登場しない。
シルバーニールセンとザ・スカルがリストラされた。搭乗マシンの性能が被ってる別のパイロットが存在したのが災いした模様。
この両者はカードE+との連動で参戦させる事が可能となっているが・・・。尚、この問題点は次回作のCLIMAXで改善された。


総評
荒削りな部分が結構見られたが、全く新しい世界観を僅か1年間でここまで築き上げたのは評価に値する。
やや残念なのはGBA版での消化不良が目立った事だろう。この部分は次回作のCLIMAXで解消される事となる。(大事なことなのでもう一度)


戻る