阪神&山陽ダイヤ改善案
2009年3月20日に阪神西大阪線延長にあわせてダイヤ変更が行われ、種別及び停車駅の大幅な整理が行われた。
しかし現状では改悪だらけと言わざるを得ない。その問題点は・・・
1:直通特急の停車駅が極端に増え、それに比例して山陽区間を中心に所要時間が伸び、阪神本線では直特への乗客の一点集中を招いている。
2:山陽の各駅停車の特急待避駅変更によって緩急接続が不便となっただけでなく、ダイヤに余裕が無くなった区間も発生し、遅れが発生しやすい。
3:昼間の一部時間帯で近鉄の都合(尼崎での快速急行の連結作業)でダイヤが5分ずれて分かりにくくなっている時間帯がある。
2016年3月現在
平日昼間のダイヤが5分ずれているのは解消されたが、休日がまだ改善されていない。
直通特急Bパターンの各停区間が板宿〜三宮間に短縮。
区間特急の停車駅に尼崎が加わり、直通特急との千鳥停車が機能しなくなった。
山陽の待避駅が未だに霞ヶ丘駅のままになっており、梅田行き直特は明石〜舞子公園間で信号待ち多発。各駅停車は余裕のないダイヤで、到着前(=走行中)に扉を開け、降車客を確認せずドアで挟む危険な事象が多発している。
平日夕方下りの直通特急の所要時間が壊滅的。阪神10分間隔と山陽12分間隔のダイヤの噛み合いの悪さによるものだが、一番遅い便は1時間52分かかり、1998年最速と比べると25分もの差がある。
ここではそれらを一斉に改善する案を書く。特急と各駅停車は阪神梅田〜阪神三宮間10分間隔、須磨〜姫路間15分間隔(直特は一部区間16+14分間隔)を前提とする。
具体的な時刻はPNG画像に掲載。
昼間ダイヤ改善案(上り・下り)
直特の停車駅をほぼ1998年並に戻す。
平日夕方下りダイヤ改善案
梅田〜姫路間直通種別を急行に変更。毎時6本のうち2本は高砂止まり。(人員及び車両使用料の都合)
甲子園行区間特急、三宮行特急をそれぞれ毎時3本設定。区特は甲子園で奈良発快急と連絡。
上りは須磨浦公園発着特急を高砂発直特に置き換え。須磨以東の各停が増える以外は昼間とほぼ同じ。
深夜ダイヤ改善案
阪神は夕方ダイヤの10分間隔から15分間隔へ移行。
直特の停車駅をほぼ1998年並に減らす。
各種別の停車駅案・役割(停車駅は姫路側から順に示す)
直通特急:飾磨・大塩・高砂・東二見・明石・垂水・須磨・板宿・長田・新開地・神戸・元町・三宮・御影・芦屋・西宮・尼崎
1998年運転開始当時の停車駅の他、西大阪線との接続の便を図って尼崎にも停車。※尼崎を通過に戻しても上りは杭瀬、下りは出屋敷で各停に追いついて信号待ちを食らう。
甲子園の臨時停車について:プロ野球(試合、ファン感謝祭)は全対象。高校野球は試合開始・終了時間帯のみに絞る。
2019年1月4日追記。TADAさん曰く「高校野球の試合開始・終了時間帯は急行だけでは厳しい」とのこと。
姫路発着毎時4本。昼間は半数をBパターンとし、姫路〜明石間15分間隔、元町〜梅田間10分間隔となるようにしている。
朝ラッシュと夕方は上下とも白浜の宮・荒井・滝の茶屋に追加停車。3駅全て停車に統一するが、深夜の追加停車を取止め。
B直特
上記の基本停車駅の他、5分の時間調整も兼ねて舞子公園・月見山追加停車&板宿〜三宮間各停。
特急(須磨浦公園〜梅田):須磨浦公園〜三宮間各停・御影・芦屋・西宮・尼崎
甲子園臨時停車の条件は直通特急と同じ。
昼間毎時2本。
平日夕方下りは三宮行3本で、区間特急(梅田〜甲子園)・快速急行(甲子園〜三宮)とのペアで10分間隔を形成。西宮〜三宮では急行との2〜3分雁行
急行:飾磨・白浜の宮・大塩・荒井・高砂・別府・播磨町・東二見・(藤江)・明石・舞子公園・(霞ヶ丘)・垂水・滝の茶屋・須磨・月見山・板宿・長田・新開地・神戸・元町・三宮・御影・魚崎・芦屋・西宮・(今津)・甲子園・武庫川・尼崎・野田
姫路〜梅田直通便は早朝深夜と平日夕方下りの直通特急を格下げ、停車駅数と所要時間のバランスを最適化目的で設定。
昼間は尼崎〜梅田毎時3本。尼崎で奈良発着の快急と接続。
Bパターンは須磨〜三宮間各停。
平日夕方下りの高砂行は藤江・霞ヶ丘にも停車。
年末年始及び行楽シーズンは須磨浦公園にも停車。
快速急行(三宮〜梅田):魚崎・西宮・(今津)・甲子園・武庫川・尼崎・野田
快速急行(三宮〜近鉄奈良):魚崎・西宮・甲子園・(武庫川)・尼崎・西九条〜鶴橋間各駅・生駒・学園前・西大寺・新大宮
梅田発着と奈良発着がそれぞれ毎時3本ずつ。尼崎〜三宮は交互運転で10分間隔を形成。奈良発着は尼崎で急行と接続。
本線では特急・直特との千鳥停車。西宮〜三宮は梅田方面は特急が先行し、その2分後を快速急行。三宮方面はその逆。
平日朝上り奈良方面は武庫川通過。区間特急との交互運転で10分間隔。
平日夕方下りは武庫川通過。甲子園で区間特急と接続。西宮以西は特急とのペアで10分間隔。
競艇開催時間帯はセンタープール前、ラグビー試合日の該当時間帯は東花園に臨時停車。
区間特急(三宮・甲子園〜梅田):御影・魚崎・芦屋・甲子園・野田
平日朝上り、平日夕方下り共に毎時3本。女性専用車設定あり。
平日夕方下りは甲子園行で、尼崎通過時に切離作業中の快急を追い抜き、甲子園で快急に連絡。
野球輸送では混雑度に応じて甲子園発着を追加設定。
快速急行(姫路〜新開地・高速神戸・阪神三宮):飾磨・白浜の宮・大塩・荒井・高砂・別府・播磨町・東二見・明石・舞子公園・滝の茶屋・月見山・板宿・新開地・神戸・元町
定期便は昼間毎時2本新開地(2番線)発着。上下とも新開地で阪神三宮発着の各停と接続。
梅田発着は名阪乙特急(姫路発着)運行日に1往復。
直通特急の停車駅を1998年運転開始当時に近い水準に戻す際に不便となる駅を救済。
明石〜新開地間では直通特急との千鳥停車。各駅停車との緩急接続は東二見・明石。
年末年始及び行楽シーズンは須磨浦公園に臨時停車。
名阪乙特急(姫路・阪神三宮〜近鉄名古屋) ※姫路発着は対応車両の引退により没案。
姫路〜難波間は快速急行と同じ停車駅とし、乗車券のみで利用可能。
難波以東は現行の名阪乙特急(難波発名古屋行・名古屋発それぞれ毎時30分)のダイヤ。近鉄線内は特急券必要。
梅田発着の快急を差替える形で設定。尼崎で梅田発着の急行と接続。
年末年始及び行楽シーズンは須磨浦公園に、競艇開催時間帯はセンタープール前に臨時停車。
三宮発着は近鉄22600系、姫路発着は近鉄18200系限定。
区間急行・準急(御影〜梅田):魚崎・青木・[深江]・(芦屋)・[香枦園]・西宮・今津・甲子園・鳴尾・武庫川・尼崎・(千船)・[姫島]・野田・福島
平日朝それぞれ毎時3本ずつ。これら2種別のペアで10分間隔と千鳥停車を形成。
( )は区急のみ、[ ]は準急のみ停車。
各駅停車(高速神戸〜梅田)
毎時6本。緩急接続は御影(特急・直特)・西宮(特急・直特・快速急行)・尼崎(急行・快速急行)・野田(昼間下り急行・下り快急)
通過待ちは御影(快急)・センタープール前(特急・直特)・千船(特急・直特)。
各駅停車(姫路〜須磨・阪神三宮・阪急三宮)
昼間:阪神三宮発着と須磨発着を毎時2本ずつ。交互運転で15分間隔を形成。
須磨発着は須磨で阪神特急と接続。阪神三宮発着は新開地で快急に接続。
直特との緩急接続は大塩・東二見・明石・須磨。
停車駅を通過に戻す案の詳細・理由
先にも述べたが、梅田〜三宮では基本的に特急(直特含む)と快急の組合せで千鳥停車を行う。
◎甲子園の特急通過
甲子園に停車させると上下とも乗客が特急に集中し、(上り西宮、下り梅田発車時点で)直後を走る急行・快急が空気輸送と化す。
◎芦屋の快急通過
下り:芦屋に停車させると後続の特急を信号待ちさせる。駅構造の都合で6両までしか停車出来ず、ホーム延長も不可能。
上り:芦屋停車のタイムロスで西宮到着時点で先行する特急との2分雁行が3分雁行に開き、西宮での各停の待避時間が増え、武庫川の手前で後続の特急を信号待ちさせる。
◎今津の急行・快急通過
上り全般:停車させると西宮〜今津間で各停との雁行が2分に伸び、各停のプール前到着がその分遅れ、後続の特急の信号待ちにも繋がる。
奈良行:尼崎では連結作業を終えてから急行接続を行う為、今津を通過する事で接続時間の捻出又は遅れに対するクッションにもなる。
◎魚崎の特急通過
上り:御影で各停へ乗り換える客と魚崎へ行く客の両方が特急に集中し、本来魚崎で降りる客を乗せる筈の後続の快急が空気輸送になり、信号待ちも発生。
下り:魚崎停車によるタイムロスで先行の快急との2分雁行が3分雁行に開き、その分御影での各停の待避時間が増え、後続の快急の信号待ちを御影以西の区間で発生させる。
◎直特の滝の茶屋・荒井・白浜の宮追加停車パターン見直し
2016年現在、3駅全て停車、滝の茶屋のみ停車、荒井・白浜の宮のみ停車の3パターンで分かり辛い。
車両の運用案
直通特急は車両使用料の関係で山陽車が必然的に多くなる。
5030系はクロスシートを1列+2列配置とすることでラッシュにも耐えうる車両だが、5000系は両側2列なので積み残しが発生しやすい。
現状のままで上記の朝ラッシュ上り直特を毎時6本に増発すると車両使用料を相殺する為の山陽車が不足する。
そこで、山陽車を阪神線内で使う頻度を高めるべく、昼間は須磨浦公園発着の阪神特急、梅田発着の快速急行、尼崎発着の急行にも回し、
朝夕ラッシュでは山陽車を阪神本線の快急(梅田発着)・区特・急行・区急・準急に使う。